お客様各位殿
陽春の候、時下ますますご清祥の段、お喜び申し上げます。平素は弊社製品を御利用いただき御厚情のほど、心より御礼
申し上げます。
さて、この度、弊社より新機能を追加致しまして「診療支援システム2003サーバー」が発売となりました。「診療支援シ
ステム2003サーバー」は、Access2002の性能によりLAN接続のコンピュータから最大で255台の同時使用が可能となってい
ます。今回のサーバー機能搭載の診療支援システム発売に伴い、既存のシステムをご購入頂きましたお客様の“既存シス
テムの簡単なサーバーへの変更”をご連絡申し上げます。
ご購入頂いております「診療支援システム2003」は、他のシステムへの影響を避けるために単体でのご使用を前提として
おります。変更の方法を以下に提示いたしますが、以下の要領でサーバーへの変更を行った場合、変更によるお客様コン
ピュータシステムへの影響を保証した訳ではありません。「診療支援システム2003」のご変更は、お客様の責任で行って
下さいますようお願いいたします。弊社では、変更に関する一切の責任は負いませんことを予めご了承下さい。
診療支援システム2003
総合病院情報システムへ変更する場合。
診療支援システム2003は、病院情報システムに変更することが出来ます。テーブルにて整数型データ形式をオートナ
ンバー型に変更することで、診療支援システム2003は、LAN接続コンピュータの中で255台のコンピュータから同時使用
ができるようになります。例えば、LANに100台のコンピュータが接続されていると仮定すると、1台のコンピュータ当りのソフト価格は、
168円(税込)となります。通常の病院情報システムが1000万円(1台10万円×100台)程度になることを考えると驚異的な超低価格と
なります。診療支援システム2003は育成型ソフトですので、電子カルテや看護記録や介護記録や各種書類のフォームを
組み込むと、総合病院情報システムが構築できます。
「診療支援システム2003」のサーバーへの変更
1. 作業を始める前にデータ・システムのバックアップを必ず行って下さい。
2. まず、新しいフォルダに弊社製品CD-ROMより「診療支援システム2003」のファイルをコピーします。
3. フォルダにコピーした「診療支援システム2003」のファイルを右クリックしてプロパティーにて、読み取り専用とア
ーカイブのチェックを解除します。
4. 上記手順にてコピーした新しい「診療支援システム2003」を立ち上げます。
5. 画面に新しくインストールした新規の「診療支援システム2003」が立ち上がります。
6. まず、Accessメニューバーのツール(T)の中からリレーションシップ(R)を選択し、’患者基本’と’do.処方’’処方
入力’の両方のリレーションを解除(削除)します。但し、解除(削除)する前に2つの結合線の状態をリレーション
シップの編集(R)で確認し、結合の状態をメモしておきます。このメモは、最後にリレーションシップを初期状態に戻
すために使用します。結合線を右クリックして、削除(D)を選択します。削除(D)が終了したら、リレーションシップ
の画面を閉じます。
7. 次に、テーブルの’患者基本’をデザインビューで開きます。
8. “ID番号”のデータ型を数値型からオートナンバー型に変更します。リレーションが解除されていなければ、変更を
行うことができません。
9. ’患者基本’のテーブルを閉じて変更を保存します。
10. 次に、’診療情報提供書’の“整理番号”も同じように、テーブルをデザインビューで開いて、数値型をオートナン
バー型に変更しておきます。
11. 以上2点、多人数にて使用されると思われる番号をオートナンバー型に変更しましたが、’書籍管理’なども必要に
応じてオートナンバー型に変更して下さい。
12. 以上の他、処方や薬剤関係のテーブルに関しては、1台のコンピュータにて担当者が管理する意味も含めて、オート
ナンバー型ではなく数値型をそのまま使用されることをお勧めいたします。台帳など基本的なデータベースは、やはり
担当者のみが入力を行うことが混乱を避ける意味でもお勧めいたします。
13. 最後に、リレーションシップ(R)をクリックして、’患者基本’のリレーションを最初の状態に戻します。
14. 次に、データのインポートを行います。まず、オブジェクトにてテーブルを編集状態にします。(オブジェクトのテ
ーブルを選択しクリックします)。
15. Accessメニューバーのファイル(F)を選択します。リストの中から外部データの取り込み(G)を選択し、インポー
ト(I)をクリックします。
16. 現在まで使用していた「診療支援システム2003」のファイルを探してダブルクリックします。
17. オブジェクトのインポート画面が表示されますのでその中から、始めに’薬剤マスタ’を選びクリックします。OKボ
タンをクリックするとテーブルに’薬剤マスタ1’がインポートされます。
18. まず始めに、’薬剤マスタ’の変更から行います。新規の「診療支援システム2003」の’薬剤マスタ’のデータ
を削除します。
19. オブジェクトでテーブルをクリックし、テーブルの動作状態にします。
20. その状態で’薬剤マスタ’をダブルクリックすると、既存の’薬剤マスタ’のデータが表示されます。その状態で
Accessメニューバーより編集(E)を選択し、リストよりすべてのレコードの選択(A)をクリックします。’薬剤マスタ’
の全てのデータが選択されます。次に編集(E)のリストの中から削除(D)を選びクリックすると、’薬剤マスタ’のデ
ータが全て削除されます。テーブルは開いた状態にしておきます。
21. 17項でインポートした’薬剤マスタ1’のデータのコピーを行います。
22. ’薬剤マスタ1’をダブルクリックして、全てのデータを表示させます。
23. 20項で行った操作で’薬剤マスタ1’のデータを全て選択します。次に編集(E)のリストの中からコピー(C)を選択
し、’薬剤マスタ1’の全てのデータをメモリーに記憶させます。
24. 開いたままになっている’薬剤マスタ’のテーブルを最初の行を選択してクリックし、動作状態を移します。編集(E)
のリストの中から貼り付け(P)を選択しクリックすると、先ほどコピーした’薬剤マスタ1’の全データが’薬剤マスタ’
に貼り付けられます。
25. ’薬剤マスタ’と’薬剤マスタ1’のテーブルを閉じます。
26. 最後にオブジェクト・テーブルにて’薬剤マスタ1’を編集(E)→削除(D)を用いて削除します。
27. 次に、使用中の「診療支援システム2003」データベースファイルから’患者基本’のデータを新規の「診療支援システ
ム2003」の’患者基本’テーブルにインポートします。15項〜26項の方法で’患者基本’のデータを新規の「診療支援シ
ステム2003」にインポートし、’患者基本1’のテーブルを作成します。’薬剤マスタ’と同じ方法で’患者基本1’の
全てのデータを’患者基本’テーブルにコピーします。最後に’患者基本1’のテーブルを削除します。
28. 次に、使用中の「診療支援システム2003」データベースファイルから’処方入力’のデータを新規の「診療支援システ
ム2003」の’処方入力’テーブルにインポートします。15項〜26項の方法で27項’患者基本’と同様に使用中の’処方入力’
データをコピーします。最後に、インポートした’処方入力1’テーブルを削除します。
29. 以上の操作で、使用中の「診療支援システム2003」が、サーバー用としての「診療支援システム2003」に変更されます。
30. Microsoft Accessでは、外部データの取り込み(G)にてデータの取り込みを行いますが、テーブルへの取り込みの順
番を逆に行うとリレーションを行っているデータが消去されますので、必ず’薬剤マスタ’からデータのインポートは開始し
て下さい。
31. また、Microsoft Accessの操作に熟練された技術者でも、必ずバックアップを行った後にシステム変更作業を行って
下さい。
32. Microsoft Accessの技術的な面でのサポートは、弊社では行っていません。Microsoft Accessの技術的な問題は、
Microsoft社に直接お問い合わせ下さい。
33. 「診療支援システム2003サーバー」の新機能をお使いになる場合には、お客様が購入されました「診療支援システム
2003」MDB原版の直接の新バージョンである開発者・システムエンジニア向け「診療支援システム2003(Ver2)サーバー」
MDB版Developer/ 189,000円をお買い求め下さい。
34. 電子カルテ・看護記録・介護書類等は、地域に合った形式で作成して下さい。
日本先端科学産業技術部システム開発課