最近は朝・夕めっきり涼しくなってきました。しかし、昼間はまだまだ暑さが厳しいと思っている方も多いかと思います。
 この暑さでは冷房が必需品ですよね。今となっては、オフィスや、飲食店等、屋内で働く場所では、冷房が効いていて当たり前のようになっています。冷房があるおかげで、労働者は快適に仕事をすることができます。
 しかし、冷房は人間が造り出したもの。人間の体は、もともと冷房に対応できるようにはできているものではありません。と言うことは、冷房が人間の体に及ぼす何らかの影響が出てくるということです。
 そこで、このページでは、冷房病につてについてふれたいと思います。

冷房病とは?
 冷房の効いたところに長時間いることによる冷えや、短時間での激しい温度変化で起こります。

主な症状は、全身のだるさ・頭痛・足の冷え・疲れやすい等です。
  他に、手足がこわばる・のどが痛い・微熱が続く・胃腸障害・生理障害などがあります。
これらは、冷房の効いた場所にいることにより、体温が下がり、毛細血管の収縮を起こした結果、全身的な血行不良を引き起こすことで起こる症状です。

 特にオフィスで働く女性や、乳幼児、高齢者がなりやすいです。
 オフィスで働く女性は、一般的にデスクワークが多く、長時間机に向かっています。長時間同じ場所にいると、少しの温度変化でも影響を受けやすい状態になっているのです。また、女性は、スカートをはいていることが多いため、足を露出していることになります。冷たい空気は下にたまりやすいので、ズボンをはいている男性に比べ、温度変化を受けやすいと言えます。

 暑いところ(屋外)と冷房の効いた部屋の出入りを繰り返すことで自律神経失調症を引き起こすとも言われています。
では、その対策は?
 快適な室温は、24〜26℃と言われています。しかし、急な温度変化に人の体が対応できるギリギリのラインは、外気との温度差が5℃以内です。それ以上になると、体温調節機能がしだいにくるいはじめ、温度変化に対応できなくなってきます。この事より、温度設定は、25〜27℃以上にしておくことが望ましいでしょう。また、冷房からくる、冷たい空気に直接当たらないように注意して下さい。

 屋外が暑い時期は、外の温度にあわせて薄着になりがちです。冷房の効いているところにいくときはそれなりの準備をしていくように心がけましょう。
 例えば、カーディガンや靴下、ひざ掛け(大きめのタオルや、スカーフ)を用意しておいたり、ズボンをはくなど、衣服でも調節できるようにしておくと良いでしょう。

 足のだるさや冷えは、血管収縮、血流減少による血行不良から引き起こされます。仕事の合間に軽い運動(ストレッチ)やマッサージ(さするだけでも違いますよ)を行い、血行の改善を図るようにしましょう。
家に帰ってから、もう少し・・・
 夏の暑い時期はついついお風呂をシャワーで済ませていませんか?シャワーだけでは冷房で冷えてしまったからだを暖めることはできません。お湯につかることで冷房での血行不良を回復させることができるのです。
 ぬるめのお湯にゆっくりとつかり、リラックスして、心身の疲れをとると共に血行を回復させましょう。マッサージをするとさらに効果的です。
 湯上がりに扇風機や冷房の風に直接当たらないように注意して下さい。

 さらに体の中から暖めて冷えを解消するために、夏こそ温かく、栄養のあるものを食べましょう。
 夏場は食欲がなくなるうえに、冷たいものばかり口にしがちですが、夏ばて予防のためにも、食卓には温かく、栄養のあるものを。
まだまだ暑い日が続き、冷房がなかなか手放せませんが、からだへの影響も考えて、なるべく自然の風を取り入れたり、温度調節に気を配る等して、快適に過ごせるようにしましょう。